木村伊兵衛の作品

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木村 伊兵衛氏(1901年12月12日 - 1974年5月31日)は戦前・戦後を通じて活躍した日本を代表する写真家の一人である。
1975年、故人の功績をたたえ、「木村伊兵衛写真賞」(朝日新聞社主催)が創設され、新人写真家の登竜門として数多くの著名写真家を輩出している。
スナップの達人は、『いつでもカメラを手から離さずにいる事』がうまく写真を撮る秘訣だと語っている。
カメラマンは世の中に作品を発表する事で名前を知ってもらう事が出来る。
私は21年も写真を撮って来たが、未だに写真集のひとつも出せない自分が歯がゆくて仕方がない。
このままでは単なるカメラ好きの親父で終わってしまう気がする。
「木村伊兵衛賞」を狙うには根本から自分の写真をぶち壊して、誰も撮った事のないテーマを見つけないとだめだな。
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CanonEOS40D  SIGMA18-250mmF3.5-6.3 DC OS HSM
F5.6  1/60秒 ISO800 
撮影日 2009.5.10 撮影地 自宅

2006年、NHK・ETV特集で木村伊兵衛が撮影した4200本のネガのコンタクトプリント(13万コマ)から、どの様に被写体を選び、どのようにシャッターを切ったのか?どんな世界を見ていたのか?その手の内を知る番組を見た。
写真評論家・飯沢耕太郎や写真家・荒木経惟らが昭和の記憶を読み解くという内容だった。
私が好きな代表作「浅草・神谷バー」(昭和28年)は男のグラスの数が見るものに時間の流れを意識させる。
首の傾け方、頬杖をついた手の角度、背景の人物のたたずまい、光の入り方、絶妙のバランスである。前後数コマのカットは全体を写しこんだり、男の顔の位置などがアンバランスでやっぱり選んだカットが素晴らしい。このおじさんの前で電気ブランを飲んでみたいという居心地のよさを飯沢氏も荒木氏も絶賛している。
私も三年前に神谷バーに行ったが、こんな写真はとても撮れなかった。
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木村伊兵衛氏は秋田の農村に長年通いつめ「大曲・母と子」(昭和34年)を発表した。
農家の居間に上がりこみ食事の様子を撮影している。
コンタクトプリントには若い嫁が写っていて、姑に気を使いながら囲炉裏端で食事の準備をしている。
子供がお乳をせがみ、嫁は食事が始まるとお乳を飲ませながらご飯を食べ始める。
今度は家長の舅を中心に撮影し農家の家族関係をねらっていく。
食事が終わるとこの写真を撮ったようだ。嫁の先には舅がいて、早く後片付けをしなくてはいけないのに子供に授乳をしなければならない。そんな状況の中で木村氏は素早く移動しながら一瞬を逃さず切り撮っている。
農村の中で人間関係が見える素晴らしい写真である。
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私は何をテーマに写真を撮れば良いのか解らなくなって来た。
棚田、ブナ林、桜など、もうたくさんの写真家が世に発表している。鉄道、スポーツ、ヌード、祭りのスナップなどみんな好きなテーマだがこれを徹底的に撮るんだという強い意志がない。
だから写真集が完成しないのだ。
まだ行った事のない場所へ行き、自分が撮ってみたい被写体を探し、誰も見たことがない写真を撮る。
その場の雰囲気を感じられる写真が大事だと思うのである。
さて、何か一つのテーマに絞り込んで見るか?

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by chonger48 | 2009-08-05 22:52 | 写真雑感・テクニック
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