野球の撮り方 ~投手~


スポーツ写真を撮影するカメラとして誰もがほしい最新機種と云えばEOS-1DX(秒間12コマ)かニコンD4(秒間10コマ)だろう。
価格が50万円クラスではなかなか買えるカメラではないので、ランクを1つ下げればEOS-7DかニコンD7000が無難な選択となる。
この機種でプレーを中心に撮影する。
サブ機はプレーを撮るよりも集合撮影とかスナップ撮影をメインとすれば連写性能は低いカメラで対応できる。
最新機種ならEOS-5DMarkⅢかニコンD800を選びたい。予算が足りない人はEOS-60DかニコンD5100が良いだろう。
どの機種にも縦位置撮影がしやすいようにバッテリーグリップをつけたほうが良い。

次はどんなレンズを使うかである。スポーツ写真は望遠レンズが必要だ。では何ミリを購入すべきか?
オリンピックなどの競技スポーツでは400mmF2.8や600mmF4という100万円を超すレンズが報道カメラマンの主流である。
しかしこんなに高価なレンズを私には買える余裕はない。
県内の大手新聞社ですら300mmF2.8に1.4倍のテレコンをつけて撮影しているのだ。
野球場での撮影は最低400mmを基本にすべきだと私は考える。APS-Cの一眼レフなら1.6倍の画角で640mm相当になる。
これだと内野をほぼ撮影可能領域に納められる。
私は現在EOS-7DとEF70-200mmF2.8L IS USMに2倍のテレコンをつけて野球のプレーを撮影している。
テレコンをつけると画質は劣るが印刷物にして品質的に依頼先から何も云われていない。
本来ならEF100-400mmF4.5-5.6L IS USMを使いたい。
正直なところナイター撮影で苦労している。F値が5.6では暗すぎるのだ。
やっぱり明るいレンズがほしい。となると結論はEF400mm F2.8L IS II USM(¥1,250,000)となる。

それではここから投手の撮影方法を話したい。
私はEOS-7Dの操作ボタンカスタマイズを行なっている。『シャッター半押し』を「測光開始」に変更し『AF-ONボタン』を「測光・AF開始」に設定し親指AFのスタイルにしている。
AFフレームは領域拡大AF(任意選択)にしてマルチコントローラーでのダイレクト選択を可能にしている。そしてAIサーボで高速連写(秒間8コマ)を行なうのが私の基本である。

では何処の場所で撮ったら良いのだろうか?
右投手の場合は3塁側が良い。特にベンチの右脇にいるボールボーイの横辺りが絶好のポジションだ。
先発の寺田投手の顔がしっかり見えるしチェンジアップの握りも写っている快心のベストショットである。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO500 13:52  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

これは1塁側のカメラ席から撮影した画像である。
顔が横を向き背景の三塁手と塁審がめざわりに写っているNGカットだ。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO400 13:08  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

これは1塁側ベンチの左脇にあるボールボーイの横辺りから撮影している。
太陽の光線がライト方向から当たってるため顔に帽子の影が出て寺田投手の表情が分からないNGカットである。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO320 14:55  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

これは七回表1死三塁から2番手で登板した新人の羽豆投手である。
3塁側ベンチの右脇にあるボールボーイの横辺りから撮影している。
スライダーが内角高めにすっぽ抜けて3番の外国人打者に2点本塁打を打たれた時のピッチングである。
本人はほろ苦いデビューとなったが私には最高のベストショットである。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO800 15:23  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

同じ場所で一連の投球フォームを連続撮影しても気にいった物は2枚位しかない。
これは右腕が頭の後ろに隠れたNGカットである。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO800 15:25  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

左投手の場合は1塁側ベンチの左脇にあるボールボーイの横辺りが良いショットが撮れる。
昨年は2イニングしか投げる事が出来なかった清水投手のピッチングを初めて撮影できた。
私は選手の顔がしっかり写っている写真を好む。
光線状態もよく表情がハッキリしているベストショットが撮れた。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/1600秒 ISO400 15:35  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

同じ場所から清水投手を連続撮影した最後の画像である。
彼は顔が下を向くフォームなのでこれは当然NGカットになる。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/1600秒 ISO320 15:41  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

4番手で登板した高卒ルーキーの猪俣投手である。昨夏は北越高のエースとして活躍し、4回戦では白根高に2-0とリードしながら3イニングで降板すると終盤リリーフ陣が打ち込まれてまさかの逆転負けに終わり、甲子園の夢は叶わなかった。
今度はBCリーグに挑戦しNPBを目指す。
これも1塁側ベンチ脇から撮影している。ボールが離れる瞬間が撮れたベストショットだ。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/1600秒 ISO320 15:58  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

投手のピッチングフォームは全て綺麗に撮れる訳ではない。ほんのわずかな撮影角度を間違うと左腕が体の後ろに隠れてしまうNGカットが出来てしまう。

その他、バックネット裏の最前列も良いだろう。ここなら右、左関係なく投手を正面に撮影出来る。
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Canon EOS 7D  EF70-200mmF2.8L IS USM+エクステンダーEF2×Ⅱ
F5.6  1/2000秒 ISO320 15:59  晴れ
撮影日 2012.4.21 撮影地 新潟市中央区・ハードオフ・エコスタジアム

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by chonger48 | 2012-04-23 19:58 | 写真雑感・テクニック
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