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写真の日

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6月1日は写真の日である。昭和26年(1951)に制定された。これは御用商人の上野俊之丞が、天保12年(1841)6月1日に島津斉彬公を撮影したという記述を基に制定されたが、その後の調査で誤りである事が確認さている。
しかし社団法人 日本写真協会は6月1日を引き続き「写真の日」として、各種の写真行事を行っている。
写真は歴史を語ると言われるが、今日は写真に感謝し、今しか写せない大切な一枚を撮って見たいと思って現場に出かけた。

新潟市では本日、中学校体育大会が行われ、私は野球の撮影をして来た。
担当中学校の卒業アルバム用のスナップ撮影である。
3年生にとっては最後の大会である。そんな気持ちを感じながら一人一人の打席や守備を撮影した。
私が撮影した中学校は捕手のパスボールでサヨナラ負けである。
試合後、ミーティングで先生の話があり、生徒達は泣きながら聞いている。
こんな場面を見れば、カメラマンの本性として撮影に熱中してしまうものだ。
良い写真が撮れたと思って、写真店の社長に画像を見てもらうと「泣いてる写真は卒業アルバムに使えません。こんなカットは必要ないですね。楽しい思い出が写ってなければダメです。」と辛口の評価を頂いた。
汗と涙の高校野球ばかり撮ってると、思わぬところで失敗するものである。(>_<)
社長、すいませんでした。

先月22日に新発田市の小学校の運動会を撮影した。
BCリーグで野球を撮影していると1試合で1000枚以上のカットを連写する。
その中からほんの数枚のベストショットがHPや雑誌、グッズなどに利用されている。
ところが学校行事の場合は、父兄への販売用となる。
例えば綱引きなどを撮る場合、先頭の子供たちの表情を連写で撮りっぱなしではダメなのである。
敵、味方、先頭、中央、後方、全体のカットと連写より数多くのバリエーションが必要なのだ。
連写カットが多く、1000枚撮影しても、編集者で同一シーンはすべて削除されてしまう。
そうしないと父兄が写真を選ぶ時に混乱してしまうからだ。
そこから残ったカットとなると良くて300、悪くて100枚位の見本しか完成しない。
連写より、いろんなアングルから撮影した写真が1000枚あれば、すべて見本に使えるため売上げが全然違ってくる。

祭のスナップもコンテストを意識して撮影すると、連写を多様化するはずである。
ここぞという1枚が撮れればOKなのだ。
「学校写真は連写より、さまざまなシーンをいろんな角度から撮ってください」と担当者から忠告があった。

写真の日という記念日で自分の撮影スタイルに悩み、売れる写真がどんなものかを知らされた特別な日となった。勉強になりました。
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Canon EOS 7D SIGMA18-250mmF3.5-6.3 DC OS HSM
F11  1/1250秒 ISO400 12:13  晴れ
撮影日 2010.5.22 撮影地 新発田市

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by chonger48 | 2010-06-01 22:44 | 写真雑感・テクニック
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