人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日本航空350便墜落事故

005.gif014.gif022.gif025.gif032.gif050.gif
1982年(昭和57年)の本日2月9日は日本航空350便が羽田空港沖の東京湾で墜落事故を起こした日である。
福岡発東京行350便のダグラスDC-8-61型機は午前7時34分に福岡空港を離陸し、8時35分には羽田空港へ着陸準備に入った。
すると機長が突然、操縦桿を前に倒しエンジンの逆噴射装置を作動させた。
機体は見る見る降下し始め8時44分7秒、滑走路直前の東京湾に墜落して、機体は機首と後部で真っ二つになった。
この事故で死者24名、重軽傷者149名を出す大惨事となった。
墜落の原因は、機長が妄想性精神分裂病(現在でいう統合失調症)であり、幻聴などの影響を受け異常操作をした事だと判明した。
機長は前日にも事故時と同じ乗務員で羽田発福岡空港便へ乗務しているが、その際も離陸時に機体のバンク角を70度(通常の飛行では最大30度程度)近くまで取って旋回させ、15秒間で800 フィート(約250メートル)降下するという、旅客機としては異常な操縦を行っていた。
この状況を副操縦士が会社に対して報告を行っていなかったため、日本航空の安全管理の欠如、または親方日の丸という社風が事故の背景にあった。
墜落後、機長は乗客に紛れて真っ先にボートで脱出する姿が報道されると厳しい批判を浴びた。
前夜にはホテルニュージャパンの火災が発生しており、続けざまに発生した重大事故で報道各社は大混乱に陥った。
機長は業務上過失致死罪により逮捕となったが、精神鑑定により心神喪失の状態にあったとして不起訴処分となった。
当時、「逆噴射」や副操縦士が叫んだ「キャプテン(機長)、止めてください!!」は世間に大きな影響を与えた。
この事故から3年後の1985年(昭和60)8月12日には日本航空123便のジャンボ機が群馬県御巣鷹の尾根に墜落し、520名が死亡する悲劇が起きてしまった。

2010年日本航空は、経営不振・債務超過を理由に、東京地方裁判所に会社更生法の手続を申請し、再建の一環として大幅な人員整理(1500人)を打ち出した。
大空の安全は世界中の乗客たちの願いである。

※写真はイメージです
日本航空350便墜落事故_b0076646_23495917.jpg



人気ブログランキングに登録しています。
良かったらここをクリックして下さい。

by chonger48 | 2011-02-09 23:50 | その他
<< 何も見えん! ホテルニュージャパン火災 >>