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大阪桐蔭、猛打でV

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第90回全国高校野球選手権記念大会は18日、大阪桐蔭(北大阪)が17対0で常葉菊川(静岡)を破り、17年ぶり2度目の優勝を果たした。相手投手がひじの故障で万全ではなかったが初回の満塁ホームランや21安打の猛打には脱帽である。大阪桐蔭は6試合で史上2位の99安打を放ち、1試合平均10.3得点をたたき出した。
部員53人を指導する西谷監督(38)は報徳学園OBである。3年生の時に下級生の不祥事で対外試合禁止になり、最後の夏は兵庫県予選に出場できなかった悔しい思い出がある。1998年から大阪桐蔭の監督になり、西岡(ロッテ)辻内(巨人)中田翔(日ハム)を育てる。
常葉菊川は昨春の選抜で優勝した監督が毎日新聞社の女性記者に対してセクハラしたと週刊誌が報じたことを受け、5月中旬に謹慎処分となり、元プロ野球OBの部長が監督に代わって甲子園に出場してきた。決勝戦は思わぬ大差となったが、高校生離れしたセカンドのプレーは目を見張った。
また三塁線のゴロは高い暴投を防ぐため、すべて一塁へワンバウンド送球していたサードのスローイングは軟式野球のトップレベルチームが必ずやっているプレーである。こういう指導力はさすがだと思った。
昨年は三条市から甲子園に出場するには根性野球が必要だと書いた。1万本ノックに耐えた県央工業の選手たちは根性野球を見事に実践し、今年、悲願の甲子園出場となった。しかし報徳学園にサヨナラホームランで初戦突破はならなかった。
今度は新潟県が甲子園で優勝するには何が必要かを考えたい。
新潟の高校野球は県外の野球留学生が少ない。東北地方の野球名門校には大阪からの野球留学生がたくさん入ってくる。グランドには東北弁が聞かれず関西弁を良く耳にする。新潟はあまりに純粋すぎる郷土選手にまとめてしまっている。明訓も文理も中越も県外の優秀な選手をもっとたくさんスカウトすべきである。
昨年の佐賀北のような公立校の全国優勝は高校野球の真なる姿だが、これを追い続けてるうちは新潟の野球は変わらない。
県高野連は指導者もかつてプロ野球選手だった人を招聘して、秋や春の北信越でベスト4になったチームをコーチングキャラバンしてもらう。
また優秀な選手は夏休みや春休みに六大学や社会人野球の名門チームに派遣していっしょに練習させる。
投手は145キロ以上を投げる伊波(浦添商)、赤川(宮崎商)などのような剛速球投手を作る。打者は史上初の1イニング2本塁打を記録した坂口(智弁和歌山)、大会タイの3試合連続本塁打を放った萩原(大阪桐蔭)、同じく3本塁打の筒香(横浜)のような低反発球でもホームランが打てるロングヒッターが絶対必要だ。
甲子園名門校の練習にはすごいものがある。1973年夏の大会で全国優勝した広島商の迫田監督は精神力を鍛えるため、2時間の腹式呼吸をしてから日本刀の上を裸足でシャドーピッチングや素振りをさせた。その後は選手たちが虚脱感からノックをしてもフライの半分は捕れなかったらしい。
広商は2ストライクまでバントをしない。
三球あるという考え方ではだめなのだ。一球で決める事が大切なのである。
静岡高との決勝戦で9回にバントの構えをしたらボールが連続して相手投手が四球を出した。また1-3からバントのサインを出したら、2-3からでも大丈夫だと選手からサインが返ってきたという。そして9回サヨナラ満塁スリーバントスクイズで全国制覇を達成した。ひとつでもバントを失敗したら、あるいはエラーしたら負け、というようなプレッシャーのかかる場面を常に想定して反復練習を徹底させた。 またバントの練習は通常の時間にしなくてお昼休みにしたそうだ。2-0からウエストも変化球もあり、投手はプレートより2歩前で投げる。
失敗したらグランド一周でもう一回は出来ない。一球が勝負なのである。
広商の戦法は実にち密だ。ボールを良く見る練習で右バッターは右打席で30球、左打席で40球、真後ろで40球と3ヶ所からボールのラインを見る。その後ボールを真っ二つに切るイメージで打撃練習する。
1973年の選抜で江川攻略に死球覚悟の待球戦術でホームベースギリギリに覆いかぶさった。元広島の監督達川は「死ぬかもしれないと思った。」と言っている。ツーストライクと追い込まれると、打者はタイムをかけ度々打席を外して江川のリズムを狂わせ、2安打で江川を攻略した。
また甲子園で史上初の2ランスクイズを3回戦の日田林工戦で成功させた。
アナウンサーも走者が三塁にいると間違ったり、テレビカメラも追えないくらいの素早さだった。江川攻略のもう一つの秘策にランナー二、三塁の場面で、バントも不可能な場合は、スクイズをわざと空振りし、飛び出した三塁ランナーが三本間で挟まれ、キャッチャーからサードに返球したら、三塁ランナーはマウンド側にスライディングして本塁へ突入する。後続の二塁ランナーは三塁ランナーがタッチされる瞬間に生還するという奇策である。近年は一塁、三塁で一塁ランナーがおとりになって一、二塁間に挟まり三塁ランナーを生還させる作戦が目立ってきた。
本当に勝つ戦術をいかにチームに浸透させるかが重要なポイントである。
それから2009年6月に完成予定の県立野球場が高校野球にどう影響するか。3万人収容で人工芝、両翼百メートル、センター百二十二メートル、東京ドームと同等規模でナイター設備完備である。
さあ、今度は甲子園で優勝しよう!頑張れ三条市、頑張れ新潟県!
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CanonEOS40D  SIGMA18-200mmF3.5-6.3 DC OS 
F11 1/640秒 ISO400 16:18  晴れ
撮影日 2008.7.23 撮影地 三條機械スタジアム・決勝戦・県央工3対2佐渡

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by chonger48 | 2008-08-20 00:07 | スポーツ
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